全16種類のデータ消去方式

消去対象のディスク・用途にあわせた消去方式

データ消去は、データを「削除する」のではなく、SSDやHDDなどのデータ領域に固定値や乱数値の「上書き処理」を行い、データを復元できないようにします。

16種類の消去方式(グレード)

グレード1〜4 社員・個人データ 個人・企業内のデータ消去方式

社員・個人のHDD、USBメモリのデータを消去する場合は、グレード 1~4の消去方式を選択して下さい。企業内・家庭内で再利用を前提とした場合に最適です。

  • 一般的なソフトウェアでデータ復元は不可能
  • 残留磁気を読み取る装置を使用すれば復元できる可能性あり
  • データ抹消時間が短い
1. ゼロライト方式 データ領域をゼロ(0x00)で上書きします。ゼロライト後はソフトウェアを使用したデータ復元は不可能です。残留磁気を読み取る装置で復元される可能性があります。
2. ランダムライト方式 データ領域を乱数で上書きします。ランダムライト後はソフトウェアを使用したデータ復元は不可能です。残留磁気を読み取る装置で復元される可能性があります。
3. NIST 800-88方式 アメリカ国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology)が推奨する最新のNIST800-88に準拠したSSDなどフラッシュメディアを消去する方式。ディスク全体の領域をゼロ(0x00)で上書きした後、書込検証を行います。
4. ランダム&ゼロライト方式 データ領域を乱数で上書きした後にゼロ(0x00)を上書きします。ソフトウェアを使用したデータ復元は不可能です。残留磁気を読み取る装置で復元される可能性があります。
グレード5〜11 機密情報・顧客データ 機密情報・顧客データの消去方法

廃棄やリース返却するパソコンに機密情報や顧客データが入っている場合は、グレード5以上の消去方式を推奨しています。高度な消去方式を用いるため、消去完了まで時間がかかります。

  • ソフトウェアおよび残留磁気を読み取る装置でデータ復元は不可能
  • 高度な抹消方式の為、データ抹消時間が長い
5. NIST 800-88 Advanced方式 アメリカ国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology)が推奨する最新のNIST800-88に準拠したSSDなどフラッシュメディアを消去する方式。ディスク全体の領域を乱数で上書きした後、ゼロ(0x00)で上書きし、書込検証を行います。
6. 現NSA方式
(ランダムランダムゼロ)
ディスク全体の領域を乱数で二度上書きした後にゼロ(0x00)を上書きします。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。
7. 米国国防総省準拠方式
DoD5200.28-M
ディスク全体の領域を固定値(0xff)、ゼロ(0x00)、乱数で上書きします。米国国防総省で導入されたDoD5200.28-Mとして知られている消去方式です。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。
8. 米国空軍方式
AFSSI5020
ディスク全体の領域をゼロ(0x00)で上書きした後、固定値(0xff)、ランダム固定値で上書きし、最後に10%書き込み検証を行います。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。
9. 米国国防総省準拠方式
DoD5220.22-M
ディスク全体の領域を最初にゼロ、次に0xff、乱数で上書きし、最後に書き込み検証を行います。国内企業・官公庁で、最も採用されている方式です。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。
10. 米国海軍方式
NAVSO P-5239-26-MFM
ディスク全体の領域を固定値(0x01)、固定値(0x7ffffff)、乱数で上書きした後書き込み検証を行います。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。
11. 米国海軍方式
NAVSO P-5239-26-RLL
ディスク全体の領域を固定値(0x01)、固定値(0x27ffffff)、乱数で上書きした後書き込み検証を行います。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。
12. 旧NSA方式 Bit Toggle ディスク全体の領域をゼロ(0x00)、固定値(0xff)、ゼロ(0x00)、固定値(0xff)の順に計4回の上書きを行います。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。
13. ドイツ標準方式 VSITR ディスク全体の領域をゼロ(0x00)と固定値(0xff)のパターンを3回繰り返し上書きし、最後に固定値(0xAA)で上書きします。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。
14. グートマン推奨方式 ディスク全体の領域に対して最初に乱数を4回、その後固定値を27回、最後に乱数を4回、合計35回の上書きを行います。1996年にピーターグートマンによって紹介された方式です。ソフトウェアの復元 および 残留磁気を読み取る装置で復元不可能です。
グレード15〜16 社員・個人データ/
機密情報・顧客データ
ディスク内に搭載されている消去コマンドを利用するSSD消去方法

悪用・ユーザの不本意な操作ミスを避ける為、Windows 8 以降 OSの仕様(制限)により Serial ATA接続ディスクに対し、このコマンドを実行できません。DiskDeleterは、専用ケーブルを利用しUSB接続させたディスクに対し、このコマンドが利用可能になります。

  • ソフトウェアおよび残留磁気を読み取る装置でデータ復元は不可能
  • 研究所レベルの復元技術を用いても復元不可能なSATA/IDE SSDに用意されているコマンドを使用し高速抹消
15. Secure Erase方式 SSDのマッピングテーブルを消去し工場出荷状態に戻す方式。SATA/IDE SSDに用意されているコマンドを使用し、高速にデータ消去を実行します。SSDのウェアレベリングを回避し、マッピングテーブルやメモリセルをゼロライティングで消去します。代替処理された不良セクタは「消去されません」。
16. 拡張Secure Erase方式 SSD内部に設定された固有の値でデータを消去します。SATA/IDE SSDに用意されているコマンドを使用し、高速にデータ消去を実行します。SSDのウェアレベリングを回避し、マッピングテーブルやメモリセルをSSD内部に設定された固有の値で消去します。代替処理された不良セクタも「消去されます」。

ディスクデータを消去する際の所要時間

SSDやHDDを消去する場合、作業完了までの所要時間は機種のハードウェア環境(HDDのシークタイム、メモリ容量、ディスク容量など)に依存し変動します。弊社内で検証を行った結果の一部をご紹介いたします。

Surface Pro(Microsoft)

所要時間
8分53秒/1GBあたり4.47秒
ディスクサイズ
119.2GB
メモリ
3.9GB
CPU
Intel Core i5-4200 CPU 1.60GHz
利用ソフト
DiskDeleter UX
消去方式
グレード1 ゼロライト

ノートパソコン(レッツノート)

所要時間
15分00秒/1GBあたり7.55秒
ディスクサイズ
119.2GB
メモリ
7.9GB
CPU
Intel Core i5-7300 CPU 2.60GHz
利用ソフト
DiskDeleter UX
消去方式
グレード1 ゼロライト

デスクトップパソコン(HP製)

所要時間
42分33秒/1GBあたり10.96秒
ディスクサイズ
232.9GB
メモリ
7.9GB
CPU
Intel Core i3-2100 CPU 3.10GHz
利用ソフト
DiskDeleter UX
消去方式
グレード1 ゼロライト

ノートパソコン(VAIO)

所要時間
24分06秒/1GBあたり12.4秒
ディスクサイズ
119.2GB
メモリ
3.9GB
CPU
Intel Core i3-3217U CPU 1.80GHz
利用ソフト
DiskDeleter UX
消去方式
グレード1 ゼロライト

デスクトップパソコン(ノーブランド)

所要時間
2時間25分41秒/1GBあたり18.76秒
ディスクサイズ
465.8GB
メモリ
15.7GB
CPU
Intel Core i3-7100 CPU 3.90GHz
利用ソフト
DiskDeleter UX
消去方式
グレード1 ゼロライト

Windowsタブレット(ASUS製)

所要時間
29分32秒/1GBあたり30.4秒
ディスクサイズ
58.2GB
メモリ
1.8GB
CPU
Intel Atom x5-z8350CPU 1.44GHz
利用ソフト
DiskDeleter UX
消去方式
グレード1 ゼロライト

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