フォーマットしただけでは本当にデータが復元されるのか実験を行ってみる

ハードディスクのデータはフォーマットしただけでは復元される恐れがあるということで、企業内のパソコンやサーバーを廃棄処分・リユースする場合はDiskDeleterのような消去専用ツールが必要となります。果たして、本当にそうなのでしょうか?データ復元の専用ソフトを利用して実験を行ってみましたのでレポートします。

USBメモリ内のデータをフォーマットした場合データ復元ができるのか?

実験に利用したのはUSBメモリ(4GB)に保存した画像データです。

USBメモリ内のデータ

上図のように8つの画像ファイルをUSBメモリに保存した状態のものを、FAT32でフォーマットを行います。

USBメモリをフォーマット

これで、表面上はデータが消えたように見えます。
が、本当にUSBメモリ内のデータが復元できないレベルで消去されているのかを検証してみます。

専用のデータ復元ソフトを利用してスキャン

では、データ復元ができるかどうかを実際に試してみましょう。
利用したソフトは世界的に展開をしているLCテクノロジー社のFILERECOVERY Professionalです。

データ復元ソフトFILERECOVERY

先ほどフォーマットを行ったUSBメモリを指定して、スキャンを実行します。

FILERECOVERYでスキャン

スキャンを開始すると「検出したファイル」の項目に数字が記載されているのが分かるかと思います。これは復元可能なデータを見つけたということです。

データ復元スキャン結果

この通り、先ほどフォーマットして消去されたはずの画像データすべてを検出し、しっかりとサムネイル表示されています。
やはりフォーマットしただけではデータ復元はできてしまうということです。
こうなることを知らないで、フォーマットしただけで廃棄処分し、悪意のある第三者がこのUSBメモリやハードディスクを復元した場合、企業内の情報が漏洩してしまうことになります。

ゼロライト消去を行った場合は復元が可能なのか?

それでは次にUSBメモリ内のデータを前回同様の状態に戻し、DiskDeleterで消去を行ってみます。

ゼロライト消去

消去方式はグレードの低い「グレード3:ゼロライト」でデータ消去を実行します。

ゼロライト消去時のセクタ情報

データ消去が完了後、「抹消後のスナップショット」を確認するとすべてのセクタに「0(ゼロ)」が書き込まれた状態になっていることが分かります。これでデータはしっかりと抹消されたことを確認します。

データ消去後に復元ソフトでスキャン

そして、先ほど同様に「FILERECOVERY Professional」を利用してスキャンを行います。

データ復元ソフトスキャン結果

ご覧の通り、スキャンの結果は一切データは検出されませんでした。
これで、専用のデータ復元ソフトを利用しても一度消去ソフトを利用してしまうと復元は不可能と言うことがわかります。

以前、「HDD消去ソフトと復元ソフトどちらが強い?」という記事を掲載しましたが、これでデータ消去ソフトの方が強いということが実証できた形となります。

企業内の顧客データや売上データなど重要なデータがあればあるほど、廃棄処分やリース会社へ返却する際には「フォーマットしたから大丈夫」と安易に考えずに、データ消去の専用ツールを利用されることをおすすめ致します。

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