フォーマット後、本当にデータは復元可能か?を検証

ハードディスクのデータはフォーマットしただけでは復元されます。企業内のパソコンやサーバーを廃棄処分・リユースする場合、DiskDeleterのような消去専用ツールが必要です。それは本当でしょうか?データ復元のソフトウェアを使用し検証しました。

USBメモリ内のデータをフォーマットした場合データ復元できるのか?

実験に利用したのはUSBメモリ(4GB)に保存した画像ファイルです。

USBメモリ内のデータ

上図のように8つの画像ファイルをUSBメモリに保存 → FAT32でフォーマットします。

USBメモリをフォーマット

これで、表面上はデータが消えたように見えます。
これから本当にUSBメモリ内のデータが復元できないレベルで消去されているのか?検証します。

データ復元ソフトを利用してスキャン

では、データ復元ができるかどうかを実際に試してみましょう。
利用したソフトはLCテクノロジー社FILERECOVERY Professionalです。

データ復元ソフトFILERECOVERY

先ほどフォーマットを行ったUSBメモリを指定して、スキャンします。

FILERECOVERYでスキャン

スキャンを開始すると「検出したファイル」の項目に数字が表示されています。これは復元可能なデータを「8個」見つけたということです。

データ復元スキャン結果

この通り、先ほどフォーマットして消去されたはずの画像データを全て検出し、全てサムネイル表示されています。
フォーマットしただけではデータ復元可能です。
フォーマットしただけで廃棄処分し、悪意のある第三者がこのUSBメモリやハードディスクを復元した場合、企業内の情報が漏洩してしまうことになります。

2019年12月9日 神奈川県で発生した大規模情報流出事件は記憶に新しいです。まさに 今回の実験で行われた事が、事件として発生しました。(フォーマットしたハードディスクが転売屋から流出し、復元ソフトを使用し、重要なデータが復元・情報漏えい)

ゼロライト消去を行った場合は復元が可能なのか?

それでは次にUSBメモリ内のデータを前回同様の状態に戻し、DiskDeleterで消去します。

ゼロライト消去

消去方式はグレードの低い「グレード3:ゼロライト」でデータ消去します。

ゼロライト消去時のセクタ情報

データ消去が完了後、「抹消後のスナップショット」を確認すると全セクタに「0(ゼロ)」が書き込まれています。

では「グレード3:ゼロライト」でデータ消去されたファイルが復元可能か?を検証します。

データ消去後に復元ソフトでスキャン

先ほどと同様に「FILERECOVERY Professional」を利用してスキャンを実行します。

データ復元ソフトスキャン結果

スキャン結果は一目瞭然です。一切データは検出されませんでした。
データ復元ソフトを利用しても、復元は不可能と証明されました。

以前、「HDD消去ソフトと復元ソフトどちらが強い?」という記事を掲載しました。実際の試験通り、データ消去ソフトの方が強いということが実証できました。

顧客データや売上データなど、機密性・秘匿性の高いデータほど、廃棄処分やリース会社へ返却する際には「フォーマットしたから大丈夫」と安易に考えずに、データ消去ソフトウェア・ツールのご利用を推奨します。

関連記事

  1. 情報漏洩時の企業側のリスク(費用)について

  2. ゴミ箱を空にしたデータの状態とは。

  3. HDD消去ソフトと復元ソフトどちらが強い?